日本に留学するためにいろいろな準備が必要ですが、他の地域で留学生活するために何より重要なのは生活費です。 勉強に集中するためにもアルバイトに苦しめられると結局集中が難しくて望む成績を取るのが難しいです。 ですから、入学する前に奨学金をもらえる環境を作ることが重要です。
単に入学のための目的ではなく、奨学金までもらいながら留学生活をしたいという方は最後までぜひ読んでみてください。
目次
日本留学試験(EJU)とは?

外国人が留学生として日本の大学(学部)に入学する際に各大学で必要とする日本語能力及び基礎学力を評価することを目的に独立行政法人日本学生支援機構(JASSO)が主催する試験です。
大学によっては留学生として入学する際に日本留学試験が必須の大学もあるので、本人が入学したい大学がEJUが必要なのか、そして現地で試験を受けなければならないのか、母国で受けることができるのかについても事前に問い合わせなければなりません。
入学前に現地に行って試験を受ける余裕がない方は母国で日本留学試験(EJU)を受けることができる日本大学リストで入学したい学校があるか確認してください。
また日本留学試験は受験者の中で成績が優秀な人に限って<日本の文部科学省外国人留学生学習奨励費>支給予約を受けることができるようになりこれは日本の大学に入学した時奨学金として受けることができます。
出題科目の種類及び特徴

日本留学試験の出題科目は基本的に日本語、理科(物理·化学·生物)、総合科目および数学です。 でも、すべて受験しなければならないわけではなく、学校側で別に指定する受験科目だけを選んで受験することになる場合もあります。 また、出題時試験問題の言語は、日本語と英語があり出願時本人が選択できます。(但し日本語科目の出題言語は日本語のみ)
各科目の特徴として、日本語は日本の大学で勉強できる日本語の実力を測定するテストで、読解、聴解、読解は400点が満点で、技術は50点が満点です。
理科、総合科目、数学はそれぞれ200点満点で試験問題言語を日本語または英語の中から選択できます。 そして、理科は物理、化学、生物の中から2科目を選択し、数学は高度な数学を必要とする学部用コース2と一般数学の学部用コース1に分かれています。 受験時には入学したい学校で指定した科目と言語を選択することになります。
※理系と総合科目は同時に選択できません。
※総合科目とはEJUで独自に作られた科目で、日本の高等学校の学習科目である公民(政治·経済など)、地理、歴史を合わせた科目です。
EJUの成績で入学申請できる日本の大学
日本はEJU成績で入学できる学校が計922校(2024年7月基準)あり、その中で就職を目的に入学する専門学校の主要が持続的に増えている傾向です。
日本に来る前にEJU試験を受けて成績を出したい方は母国で日本留学試験(EJU)を受けることができる日本大学リストに本人が入学したい学校が含まれているか確認してください。
学校の種類 | 国立 | 公立 | 私立 | 合計 |
大学 | 78 | 56 | 353 | 487 |
通信制大学 | 0 | 0 | 1 | 1 |
専門職大学 | 0 | 0 | 5 | 5 |
短期大学 | 0 | 8 | 87 | 95 |
大学院 | 8 | 14 | 57 | 79 |
高等専門学校 | 51 | 0 | 0 | 51 |
専門学校 | 0 | 2 | 202 | 204 |
合計 | 137 | 80 | 705 | 922 |
母国と違って、日本にしかない大学の種類や名称がある場合もあります。 例えば日本にある専門学校とは韓国では専門大学という名称で、日本の通信制大学は韓国では通信大学といいます。
日本の大学の種類別簡単説明
- 通信制大学:仕事をしながら勉強をしたい人たち、または通学が困難な状況にある人たちを対象に作られた日本の高等教育法によって学力を認められるようになる正規の大学です。
- 専門職大学:卒業に必要な単位のうち、約3分の1以上が実習および実技授業を基本とし、豊富な技術力を身につけることができる正規大学として、卒業生は学士(専門職)、短期大学士(専門職)の学位を取得できます。
- 高等専門学校:実践的·創造的技術者を養成することを目的とした高等教育機関であり、日本全国に国立、公立、私立を合わせて計58校があり、全体として約6万人の生徒が学んでいます。
- 専門学校:高校卒業後に進学できる高等教育機関の一つで、職業に必要な知識や技術、資格などを学ぶ職業教育機関です。
次はEJUの試験を申請する方法について見ていくことにしましょう。
EJUの試験申請方法

EJUの申請方法は、個人が申請から受験票の受領まで進める個人申請から、学校に所属している時に団体で代行してくれる団体申請など、3つの方法があります。
- 個人申請:申請情報の登録および変更から受験料の支払い、受験票の受領まですべての手続きを受験者本人が行う方式です。
- 団体申請(一括登録方式):受験生全員の申請情報の登録及び変更から受験料の支払い、受験票の受領まで団体担当者がすべて行う方式です。
- 団体申請(個人):受験者が申請情報登録まで行った後、団体担当者が受験料の支払い、申請情報の変更、受験票の受領を行う方式です。
※学校に所属している受験者は、申請方法についてあらかじめ自分の学校に確認してください。
※お申し込みの際にはお申し込み日から6ヶ月以内に撮影した正面の証明写真データ(縦4センチ、横3センチ)が3枚必要となります。(帽子着用及び背景除く)
※EJU オンラインの操作方法については、EJU オンライン申請及び成績確認用ページを参考にしてください。
※団体担当者も団体申請した受験者全員分の成績を確認できます。(ただし、申請時に受験者の承諾を得なければならないので、書面による同意を得てください。)団体担当者の成績確認を希望しない受験者は、団体申請ではなく個人申請をしてください。
日本留学試験問題を事前に見たい方はEJU過去問題サンプルを確認してみてください。 次に、EJU試験の申請から結果発表まで、どのような流れで進められるのか、全体的な過程を説明します。
試験申請から結果発表までの全過程

日本留学試験は年に2回行われ、試験を受けることができる場所は日本国内と海外に分かれています。 試験を受けることができる海外はインド、インドネシア、韓国、シンガポール、スリランカ、タイ、台湾、フィリピン、ベトナム,香港,マレーシア,ミャンマー,モンゴルで13カ国です。 詳しい場所および連絡先情報については、国別のお問い合わせ連絡先をご確認ください。
試験日を確認して申請する
日本留学試験の受付期間は毎年2回しかありませんので、日付を正確に確認してEJUオンライン申請及び成績確認用ページで試験申請してください。
- 第1回受付日:2024年2月13日から3月8日(試験日:2024年6月16日)
- 第2回受付日:2024年7月1日から7月26日(試験日:2024年11月10日)
EJUオンライン申請ページで申請情報の入力が終わると、最後に受験料を支払うことになりますが、支払い方法はクレジットカード、口座送金で決済できます。
受験票待ち
受験料まで払えば郵便で受験票が届きます。 団体でお申し込みいただいた場合は、団体の方の住所に受験票が届きます。 ただし、国によって差がある場合がありますので、必ず国別のお問い合わせ連絡先でご確認ください。
成績確認
日本留学試験成績結果発表はEJUオンライン申請ページで確認でき、マイページに入ると設定確認書の印刷もできます。
- 6月実施 受験結果 予定日:2024年7月24日(水曜日)
- 11月実施 受験結果 予定日:2024年12月20日(金曜日)
入学したい大学に通知する
成績の結果が出たら、入学したい大学に願書受付書類を送る際に、日本留学試験の受験番号、アルファベット表記の名前、生年月日など、大学で必要とする事項を作成して一緒に送ってください。 (受験番号で各大学にデータが共有されます。)
この際、本人が日本留学試験は2回とも受験した場合、大学に行かせるときはどちらか一方を選んでその回の受験番号だけを記入しなければならず、科目別に良かった回数の成績を送ることはできないということに注意してください。
試験は毎年、希望する時期に受けられますが、試験の成績は活用できる期間が限られているので、大学に入学願書を出したい日を考慮して試験を受け付ける必要があります。
成績有効期間と奨学金(文部科学省外国人留学生学習奨励費)について

日本留学試験の成績は2年間有効で、成績通知書は再発行できませんので、紛失しないように注意してください。 そして大学で要求する基準成績値より良い成績を受けた場合、JASSOが支援する奨学金を申請することができます。 しかし、奨学金をもらうための条件がいくつかありますので、必ず確認してください。
そして奨学金をもらうことになったとしても出席率が急激に低いと学校で退学処理になることがあり、退学処理されるとビザ更新ができなくて留学滞在資格をもらえなくなります。 大学によって出席率の基準が異なりますが、必ず80パーセント以上を維持することをおすすめします。
奨学金を受けられる条件
- 出入国管理及び難民認定法(昭和26.10.4.政令第319号)別表第1に定める「留学」の在留資格を有し、国費外国人留学生制度実施要項(昭和29.3.31.文部大臣財政)で定める国費外国人留学生及び外国政府が派遣する留学生でないこと
- 日本の大学学部、短期大学、高等専門学校(第3学年以上)、専修学校専門課程にそれぞれ正規生として在籍すること
- 募集要項で定める成績基準(語学能力を含む)を満たすこと
- 学習奨励費受給後、機構が在籍大学等を通じて実施する進路状況調査に協力する意思のある者であること。
- 母国からの送金額が平均月額90,000円以下であること(入学料·授業料は含みません)
- 日本に扶養者がいる場合、年収が500万円未満であること
- 学習奨励費との併給が制限されている奨学金等の給付を受けている者でないこと
- 機構の海外留学支援制度による支援を受けている者でないこと
- 大学等の留学生事務担当部署で毎月在籍確認部にサインをすること
奨学金は毎年変動する可能性がありますが、現在は 1 年間で毎月 48,000円の助成金を受けることができます。 JASSOが支援する奨学金以外にも学校自体が支援してくれる奨学金もありますので、学校に入学したら関連業務をする校内担当処に問い合わせてみてください。